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天然紅鮭HEADLINE

沖獲り紅鮭(千島海域)



毎年5月上旬〜7月中旬までの期間にロシア200海里内の千島海域でロシア船によって操業され、船内で内臓やエラを
取り除き、急速冷凍された紅鮭です。特に6月中旬に漁獲された物が最も脂乗り良いと言われています。千島海域の
他にカムチャッカ海域で漁獲された紅鮭もありますが脂乗りは千島海域の方が格段上になります。2016年1月より
鮭の流網漁が全面的に禁止になる事からこの美味しい紅鮭も2015年の搬入在庫が無くなると食べられなくなります。

千島紅(ロシア産沖獲り)



千島海域で獲られた紅鮭を定塩処理を施し、48時間以上熟成(ウエット・エイジング)させました。
千島海域で6月中旬に獲られた脂乗りの良い紅鮭のみを原料としています。ウエット・エイジングに
より、旨味がまして塩加減もまろやかになっています。こだわりのある量販店や百貨店に納品して
おり、販売先からは高評価を頂いています。2008年に「千島紅」と言う名称で商標登録致しました。

ウスチ(ロシア産定置網)



ロシアのウスチカムチャック地区で定置網漁で獲られた紅鮭です。ロシアの定置網紅鮭漁はオゼルノフスキーとウスチ
カムチャックのエリアに2分され、日本に原料として搬入される多くはオゼルノフスキーで漁獲されたものです。ウスチ
チャックの紅鮭は搬入量が少ない事から区別されずに「ロシア産」として一括りされています。しかし、このウスチ
カムチャックの紅鮭はオゼルノフスキーの紅鮭とは比較にならない程脂が乗っていて美味しいのです。
当社はウスチカムチャックの紅鮭に特化して定塩フィレ加工を受注生産しています。水産卸売業者間ではウスチカム
チャックを「ウスチ」と呼んでおり、当社では馴染みがある「ウスチ」と言う商品名で2009年に商標登録しました。

フレーザーリバー紅鮭(カナダ産〜延縄、巻網、刺網漁)

カナダの紅鮭漁は北エリアと南エリアに
分かれています。漁法も延縄漁、巻網漁、刺網漁と3種類あります。厳しい資源管理をしているカナダでは本格漁獲前
に試験操業を実施し、十分な資源確保
が困難な場合はその年の漁獲自体を制
限し、最悪の場合は禁漁にまでします。
ここ数年は資源減少傾向にあり、日本には僅かな数量しか搬入されていません。

ロシア産が大量に日本に搬入される前までは高級紅鮭として多くの日本人バイヤーがカナダまでこの紅鮭を買付に行っ
ていましたが現在ではカナダの紅鮭を
知る人も少なくなりました。
カナダの紅鮭の特に南エリアでフレーザー川を遡上する群れは最終目的地であるアダムス湖を目指す事から「アダムスラン」と名付けられ、その遡上距離が長いことから十分な栄養を蓄えており、特に脂乗りが良いと言われています。
この脂乗りの良い紅鮭を遡上前に延縄漁、巻網漁、刺網漁で漁獲します。特に延縄漁は船上で内臓やエラを除去し、氷漬け
にして水揚げする「アイスボート」と呼ばれる船と船上で内臓やエラを除去し、直ぐに凍らせる「フリザーボート」と呼ばれる船があります。延縄漁の紅鮭は巻網漁や刺網漁の紅鮭とは脂乗りも品質も大きく異なります。

年末商材にスモークサーモンがありますが現在は殆どチリ産養殖のトラウトを使用していますがスモークサーモンの始まり
は脂乗りの良いカナダ産の紅鮭でした。漁獲減から忘れられた紅鮭ですがフレーザーリバーの紅鮭はロシア産の紅鮭より
はるかに美味しいのです。機会が有ったら是非試して頂きたい紅鮭です。